茹溺

2 0 1 7 年 1 0 月 1 6 日

社会人になって、もう半年です。何より驚いているのは、あまりにもこの生活に自分が順応していることです。毎月振り込まれる20と数万円のお給料。上手な生活のリズムは、僕を緊張から自由にしてくれます。


感情の起伏がなく、特に大きな苦しみもなければ、飛び上がるような嬉しさもない。最近の楽しみは、彼女と月に1回行く上野のお寿司屋さん。食べることが唯一の楽しみだなんて、末期の貴族のようですね。


自分が今幸せなのか、不幸せなのかすら分からなくなる。絶対に幸せだと思う。自信がある。だけど分からなくなる時がある。海で波に飲まれて上下が分からなくなって溺れそうになる経験が、僕にもありますが、まさにそんな具合です。


たちが悪いなと思うのは、緩やかな生活に溺れても、自分が溺れているのだとは中々気づけないようなところです。本当にどっちに浮上したら良いのかが分からないこれは、どうしたらいいんだろう。

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